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2020年3月15日 (日)

船のひっくり返し方(船底補修編)

海上で転覆させるという縁起の悪い話ではありません(笑)。

今回は、陸上で船を上下反転させ、船底の修理や塗装を行うための方法です。

まず用意するのは、長いスリングベルト、または太めのロープを2本。

船体の前後でバランスの取れる位置へ、それぞれ一周巻き付けます。

そして図のように、片方を短く、もう片方を長くセットします。

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次に、船体の左右へクレーンを1台ずつ配置します。

もしクレーンに孫フックが付いていれば、1台でも作業可能です。

右側のベルト2本を一つのフックへ掛け、左側のベルトはもう一つのフック、または別のクレーンへ掛けます。

船体が真っすぐ吊り上がるよう、左右のバランスを確認しながら均等に巻き上げていきます。

船体が地面から十分離れたところで一旦停止。

ここからが慎重な作業です。

長い方のベルトを少しずつ下げ、短い方を少し巻き上げる。この操作をゆっくり繰り返していくと、船体は自然と回転を始めます。

やがて船底が上を向くのですが、船体が真横になってから反転し始める瞬間が一番危険です。

重心が移動して急に回り始めることがあるため、この場面では特にゆっくり、スムーズな操作を心掛けます。

一度反転し始めれば、あとはできるだけ下げる方向を主体に操作すると安定します。

完全に上下が入れ替わったら、あらかじめ用意しておいた台へゆっくり降ろし、スリングベルトを外せば作業完了です。

私の知人は、ユニックとユンボを使い、ロープでこの方法を行っていました。

こうした作業では、下げる側の操作のほうが難しいため、細かな操作ができるユニックを下げる側に使用し、巻き上げる側をユンボにすると比較的作業しやすくなります。


この方法なら、何人もで力任せに持ち上げる必要がなく、比較的少ない人数でも船体を反転できます。

ただし、船の重量や重心位置によって挙動は大きく変わります。作業中は吊り荷の下へ入らず、周囲の安全を十分確保したうえで、無理のない設備と十分な能力を持つ機材で慎重に行うことが大切です。

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