デジタル値をはじき出して綺麗なカーブゲージを作成する方法
今から紹介する計算式は用途が限定され、描かれる曲線はコンパスで描いたような真円に近い線になります。
昔デザイン事務所にファックスで送ってもらったもので、よく言えばエイジング年季が入ってる 悪く言えば見たまんまの黄ばんだ複写用紙です。
2つの画像をよく見てください 下の式の√R²-B²は(R²-B²)の平方根
H=R-√(R²-B²) , y=R-√(R²-X²)こうタイプしたほうがいいのでしょうか?
H=R-√R²-B² y=R-√R²-X² (ゆえに)∴Y=y-H
当時カシオの関数電卓が量販店で¥8000くらいで買えて、プログラムを組めば数字の入力だけでYの値が求められました。
ルートだけなので関数電卓でなくても 桁数の多い普通の電卓で計算できます。
積分だったか微分だったか覚えていませんが、もっと複雑に精密な計算方法があるそうですが、 現尺図を描く筆記具で一番細いのはボールペンか鉛筆で、図面にある数値座標の誤差は0.1mm以内とデザイナーから何回も聞いてたので 描く側の問題のほうが大きく、これで十分かと 船によって同じRを何ヶ所も使ってる場合は薄いベニヤ板でゲージを作り
そこへあてて描くだけにすれば効率よく原図作業も捗ります。
2-3ヶ所なら数字を拾ってバテンをあてて書いたほうがいいと教わりました。
で、社長から実際に計算してやってみろという指示が出て 25798Rとか細かすぎる数字だったので おもわず四捨五入とか繰上げでキリのいいRで計算してもいいか?と訊ねたら
計算は計算機がして おまえの頭で計算するわけじゃない そのままの数字を打ち込めや
と即答されましたw まあ確かに 100mmピッチで計算後、しるしをしてバテンをあてて描くのですが、中心の高さにあわせて適当に曲げてもそれなりに滑らかな曲線は描けます。
また、横幅2mとか2000Rくらいなら細くて長い板をコンパスのかわりに使えもしますが、
コンパスの針の部分に壁など障害物があるともう無理
2本の板をへの字に組んで2本の釘を打てばできなくもないけど、
これにも限度があり 10000Rになると半径10mのコンパスが必要になり非現実的な状況。 やはり電卓を使って正攻法で行くのが一番スマートで正確な曲線が描けるのです。
20Rなど小さなRゲージはマスキングテープの新品で統一され、
木型のコーナーに入れるパテのRはマジックインキのケツを使用 もっと小さなRに仕上げるときはグルーガンの弾と全社員で統一されてる会社でした。
ここで余談をひとつ ポリエステル樹脂の使用量の目安は450マット1mにつき1Kg 650ロービングが約500g マット-ロービング-マットの3plyでは2Kg少々 2人以上で積層するときはモヘアローラーでハンドレイアップなので2本のローラーはカラカラになるくらいにしごき 残りの1本で不足がないように 含侵させれ というお達しがでていました
余らせて固めても冬の焚き物にしか使い道はないからです。
不覚にも数kg残ってしまったら
汚れたバケツにうすく何杯も引いて硬化後、はがせばバケツの汚れが綺麗になったり
他の作業者にいらんか?と聞いてまわったり
最後は火のついてない焼却炉か雑草の生い茂る地面にw ないしょですが全部ばれてます。