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2020年3月15日 (日)

お菓子の器 木製ボウルの自作

お菓子作りのためのボウルではありません

お菓子を食べるために入れる器です

大きさは直径約20cm 素材は米松、パイン材で作りました

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裏返した様子

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作り方は うつわの大きさを決めて それから 板に墨をします

ここでは4枚の板を積層しています で、一番上になる板をコンパスを使ってドーナッツ状にけがいて 中の円盤はきれいにくりぬきます 

理由は後述 上から2番目3番目とけがいて中の円だけくりぬきます 下にいくほど穴が小さくなります

外周の円はけがいたままで 3枚とも正方形に切り 大きさも大体そろえておきます

器の外周の丸みにもよりますが 最初にきれいにくりぬいた円盤が底板に使えるはずです

こうすれば材料の無駄が省けます

4枚切ったら仮に重ねてみて 寸法、思っていた丸みがつけられるか確認します

よければ接着するのですが、ここで一番上の板より大きい板を2枚用意します 万力で締めてたわまない厚みがあれば、ベニヤ板でもなんでもよいので端材などを利用します

あと、6枚分の厚みが締められるシャコ万が必要です

接着剤を塗りますが、私は制作当時2液のエポキシを使いました 出来上がってから20年以上たっていますが 剥離など起こっていません

液体を入れないのなら木工ボンドでも大丈夫ですが 防水は期待できないので 

洗うときも水を張ったまま長時間置かないほうが安心です 接着剤を塗るとき、底板の内側見える部分にあまりはみ出ないよう気をつけて 上の3枚は固まったあと削るので塗り残しが無いようたっぷり塗り 万力で締める前に 部材を手でよくすり合わせ接着剤をなじませておきます

木目の向きを交互に直角に交差するように重ねます

色の濃い材と白木を使うとコントラストがはっきりしたものが作れます

全部の部材に接着剤を塗ったら あて木用の板を上下に置いて 万力でゆっくりまんべんなく締めていきます

もし、大きくずれたら万力を少しだけゆるめて調整します

最後に万力の締め付けを確認して1日置きます 

冬場は温かい室内に置いておくとしっかり硬化します

完全に固まったら 万力をはずして仕上げの削りに入りますが 外側の削りは簡単ですし 先に丸めると 内側を削るときに安定して置いたり手に持ちにくいので 内側を先に仕上げます 

手作業では時間もかかり丸みも付けにくいので グラインダーを使用しました

階段状になってるので 角を取りながら全体を少しずつ削っていびつな円にならないように気をつけます ここで一番大事なのは 底面です 

サンダーで削るとき 大きく深くキズをつけてしまうと そのキズの深さだけまわりを全部削らなくてはならなくなります 

これは非常に困難な作業になります 内側の荒削りはサンダーだけ使い あとはペーパーがけで仕上げるので キズやへこみが無いようにサンダーで削っておきます 

ペーパーの粗さを変えるだけと思ってください

真円度は底のつなぎ目と一番上の板の内周だけ気をつければ 中間はあまり気になりません

最後は外側の仕上げです サンダーを使えば簡単にあっという間に削れるでしょう ここで気をつけるのは 削りすぎです 薄い器を作ろうと思ったら 厚みを均等にそろえなくてはいけません

それには 内側をきれいなRに削り 外側をそれに合わせるので 最初の作業が肝心で 最初に手を抜くと あとにしわ寄せがきちゃいます

全体の成型が終わったら 仕上げのペーパーがけです 外側はあて木をして研いだほうがムラがよく抜けます

#80くらいから始めて 仕上げは空研ぎペーパーの#320で仕上げればペーパー目も目立ちません

最後はニスやウレタンを塗っておわりです 

私は艶消しのウレタン刷毛塗りで仕上げました

仕上げに艶ありで仕上げると ムラがよくわかり アラが出るからです

道具はAmazonで揃います。