お菓子の器にぴったり!木製ボウルを自作してみた
お菓子作り用ではなく、お菓子を入れて楽しむための木製ボウルを自作しました。
直径は約20cm。素材には米松(ベイマツ)とパイン材を使用しています。
完成したボウルがこちらです。
裏返すとこんな感じです。
木製ボウルの作り方
まずは完成サイズを決め、板に墨付けをします。
今回は4枚の板を積層して製作しました。
一番上になる板は、コンパスでドーナツ状にけがき、内側の円盤をきれいに切り抜きます。この円盤は後で底板として再利用するため、できるだけ丁寧に切り抜くのがポイントです。
2枚目、3枚目も円をけがきますが、こちらは中央部分だけを切り抜き、下へいくほど穴が小さくなるようにします。
外周はまだ切らず、3枚とも正方形のまま大きさを揃えておきます。
最初に切り抜いた円盤が底板として使えるので、材料を無駄なく活用できます。
積層前の確認
4枚すべて加工できたら仮組みして、
- 寸法
- 器の深さ
- 丸みのイメージ
を確認します。
問題なければ接着作業に入ります。
接着のポイント
積層する板とは別に、上下から挟むための板を2枚用意します。
万力で締めてもたわまない厚みがあれば、ベニヤ板や端材で十分です。
また、6枚分の厚みを締められるシャコ万(Cクランプ)が必要になります。
接着剤は製作当時、2液性エポキシ接着剤を使用しました。
20年以上経った現在でも剥がれなどは一切ありません。
液体を入れない用途であれば木工用ボンドでも問題ありませんが、防水性は期待できないため、洗浄後に長時間水へ浸けたままにしないほうが安心です。
接着剤は底板の見える部分にはみ出さないよう注意しながら塗り、削る部分には塗り残しがないようたっぷり塗布します。
万力で締める前に板同士を軽く擦り合わせ、接着剤を均一になじませておきましょう。
また、木目は隣同士が直角になるよう交互に重ねることで反りを抑えられます。
濃い色の木材と白木を組み合わせると、積層模様が美しく仕上がります。
接着剤を塗り終えたら上下に当て板を置き、万力でゆっくり均等に締め付けます。
もしズレが生じた場合は、少しだけ緩めて位置を修正してください。
最後に締め付け具合を確認し、そのまま1日乾燥させます。
冬場は暖かい室内に置くと、しっかり硬化します。
内側の加工が最重要
完全に硬化したら万力を外し、削り作業へ入ります。
外側は後からでも簡単に削れますが、先に丸くしてしまうと持ちにくく安定しないため、内側から仕上げるのがおすすめです。
手作業でもできますが、時間がかかるため私はグラインダーを使用しました。
積層部分は階段状になっているので、角を少しずつ落としながら全体を均一に削ります。
ここで最も重要なのが底面です。
サンダーで深い傷を付けてしまうと、その傷が消えるまで周囲すべてを削る必要があり、修正が非常に大変になります。
荒削りはサンダーだけで行い、その後はペーパー掛けで仕上げるため、この段階で傷や凹みを残さないことが大切です。
真円は、一番上の内周と底板のつなぎ目を意識すれば、中間部分は多少気にしなくても自然な仕上がりになります。
外側を仕上げる
内側が完成したら外側を削ります。
サンダーを使えば短時間で成形できますが、削りすぎには注意してください。
薄く美しいボウルに仕上げるには、厚みを均一に揃えることが重要です。
そのためには、まず内側をきれいなR形状に仕上げ、それに合わせて外側を削る必要があります。
最初の加工が丁寧であるほど、後の仕上げが楽になります。
ペーパー掛けと塗装
全体の形が整ったらペーパー掛けを行います。
外側は当て木を使うと、面が均一になりムラが出にくくなります。
私は、
- #80で形を整え
- 徐々に番手を上げ
- 最後は空研ぎペーパーの**#320**
で仕上げました。
最後にニスやウレタンを塗れば完成です。
今回は艶消しウレタンを刷毛塗りしています。
艶あり仕上げは木目が美しい反面、細かな傷や削りムラも目立ちやすいため、DIYでは艶消しのほうがきれいに仕上がります。
まとめ
積層構造で作る木製ボウルは、特別な木工旋盤がなくても製作できます。
内側の削りを丁寧に行えば、美しい曲面に仕上がり、積層ならではの木目模様も楽しめます。
お菓子や果物、小物入れなど幅広く使えるので、DIY木工に挑戦してみたい方にもおすすめです。
なお、使用したグラインダー・サンダー・シャコ万(Cクランプ)・ペーパー類・ウレタン塗料などの道具は、Amazonなどの通販でも手軽に揃えられます。



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