サイト内検索

アクセスランキング

Powered by Six Apart
Member since 06/2015

« FRP艇キングストン弁取り付け方法 | メイン | CB750F タコメーター »

2020年3月15日 (日)

FRPでトランサムフラップを自作

自作派向けに金属加工より

手を出しやすいFRP加工で作る方法。

取り付けイメージ。

Furappu300x184

上架したら 船底なりに延長する感じでベニヤ板を当てます。

トランサムに貼り付ける部分を予めサンディング。

ベニヤが落ちないように垂木で突っ張り。(ツヅをかう)

Startflap_frp300x184



Lの字にマットロービングで7ply以上貼り硬化を待ちます。

硬化後、ベニヤを剥がし船底部分をサンディング。

フラップの必要部分いっぱいまで積層。

Flap_frp300x184

この時点でフラップ上面は触っても大丈夫なので、補強リブを入れてもいい時期。

Flap_ura300x184



もうひとつのやり方としては、フラップを単体で製作後、ボルト締め。

(ドライブ船のトランサムには5cm以上厚みのある板が入ってるので 首下100mmのボルトが必要) 難点は上図右のように 船底部分がカーブしてる船。

時間に制約が無く ボルトオンに拘るなら トランサム面にワックス塗って離型処理。

L字に積層 硬化後穴あけと離型。

船底部分の積層は出来ないので 積層枚数をそれなりに増強。

きちんとカーブの型が取れるなら下図のように製作。

雨の日でも、休日、夜中、庭先、ガレージで 船を浮かべたまま作れる利点があります。

Parts_flaps300x184



フラップ最後部を少し斜めにカットすればエッジが立ち、

水の切れが良くなるような(気のせい?)積み重ねでしょう?  

エンジン1機、ともからみてプロペラ右回りで前進するボートを前提として。

Ueflap300x184



船体に対していかにもオーバーパワーなガソリンエンジン等を積んでる場合、

スロットルを上げると左に大きくヒールしたまま走る姿勢の修正は フラップ底面積に余裕を持たせて作り、1cmくらいずつ切りながら調整を重ねていきます。

おそらく右側のフラップが短めに仕上がるのでは、 結果、セッティングが決まるまで上下架と切断を繰り返すことになり 切りすぎると修復作業が必要なので あまり冒険はしないで 慎重に。   効果を期待しすぎるあまり、羽の後部を下げちゃうと 大抵は失敗に終わる歴史があります。

ですので、船底をそのまま直線的に延長するほうをお奨めします。

Angle_ng300x184

既製品はステンレス製で見た目悪くなく、 在庫があれば即入手可。

素材、部品構成を色々確認してみると 板の厚みに少々不安あり(電蝕、剛性不足) ターンバックルで調整するタイプの利点は 低価格、単純な構造により故障の要因少な目。

一旦決まれば ほとんどメンテフリー。

良くない点は、 セッティングの度、上下架か入水作業。

日毎ターンバックルの可動性が低下。   一方油圧式は、高価。電気配線の知識が必要。

油圧シリンダーのシールからのオイル漏れは特に注意。

したがって、定期的なメンテナンスとシリンダーを上下フルに動かし 幼生プランクトンのうちにはぎ落としを兼ねて動作チェック。

利点は? フラップ可動範囲内なら ボタンひとつで自由自在に変更可能。

ただし、どちらのタイプにおいても アスターン。

後進時の挙動を把握しておくこと。 穏やかな日ばかりではりません。

停泊中も。 何トンもある船体が薄い板で水を掬うし、

その重量をたとえ時速20km/hでも楽に出せる力があること。

悪条件が重なれば簡単に壊れます。

施工の良し悪しには 正しい知識、考え方も必要だと思っています。