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2013年10月 6日 (日)

ヨット、ボート兼用船台製作について(牽引可かも)

船を上架して、その場に据え置きと車載運搬どちらにも応用できそうで、

応急から長期工事保管するための、安上がり簡単及び本格的?製作方法の紹介。

船台自作や船台製作でぐぐってもあまり見かけなかった設置法を スリングベルトとクレーン使用を前提に、拙いイラストを交えて一気にいきます。

まずはボートを上架、クレーンが届く位置に降ろすときは必ずキールを最初にあてるでしょう。

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枕木を井桁に組むだけにするか、腰の高さくらいある馬を使うかで、

倒れ止めの角材の長さが変わってきます。

丁度いい長さのが無ければ、やはり井桁に組んだ上か高さと幅のある大きな木の上に立てます。 矢(くさび)をしっかり打ち込みます。

小さい船なら、とも側だけでも大丈夫です。

あげて車にすぐ積むとき、船台を用意しててもしてなくても下図のように、キールがあたった時点で チャインなどに5mm以上のすきまがあるように倒れ止めをおくと、クレーンを下げてフリーにしたとき チャインに加重がかかりすぎず、簡単にズレたりせず、キールには充分過重がかかります。

クレーンを下げるときキールとチャインの効き具合を下がり切るまで見てないといけません。

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荷台に直接載せる場合でも、5cm以上の隙間をあけていないとベルトの端が通せません。

倒れ止めは両側から釘の頭を残して打てるところに打ち、

降ろしたら釘抜きで抜けるようにします。 矢を使ったら絶対に釘を打ちましょう。

打たないとたぶん数km走っただけでずれると思います。

上図右のように角材の長さをあわせて入れれば、外販の絞れがかなり防げます。 が、事前にここら辺だろうと切らないでクレーンで巻き、ベルトにテンションをかけたあとで切り合わせます。

なぜなら、予想したところにベルトが来たためしはありませんので。。。

短くなった角材は使い道が減ります。   船台を使っても要領は同じですが、その分背が高くなり、載せる船によって通れない道ができ 他の道路を走ることになるので遠回りになったりします。

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船外機やドライブ船だと青丸の部分が4tトラックの車体からはみ出るかもしれません。

黄色いベルトは水平を出すのと倒れ止め、荷締めを兼ねています。

アオリの外か中を通すかはベルトのとり回し角度で決めましょう。

現地へ到着して船台ごと降ろすには、船台にアイプレートを溶接しておくとシャックルが使えて便利です。

高さのある木で受けて止めて車輪をつけて降ろせば納艇完了です。  

次に舗装してあっても土の上でもどこでも船を置けるやり方。

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地面を2つ書いていますが、デッキなどの艤装のみとか、保管しておくだけなら馬は低くていいでしょう。

ドライブや船底整備をするなら高い馬に載せないと作業が困難ですごく疲れます。

長期間置いておくとき、角材の倒れ止めだけだと、強風や地震で突っ張りが外れる心配があるので、 ドラム缶のような底面積の広い安定してて簡単に倒れないものを置いて。

ふち一杯に渡せる板を引いて矢を打てば 少々で外れることはありません。

重量は大してかからないので似たようなもので代用可能です。

船が揺れて角材が緩むと自力で立っていてはくれません。外れると一瞬で船も倒れるでしょう。 50cm上からでも地面に落ちたら簡単に壊れちゃいます。

台風接近が確実なとき、地面の上にアンカーを打つのもアリです。

次は、検索で見当たらなかった船台を

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船と船台の横幅の兼ね合いで大きく変わりますが、固定設置するなら上図のように作れば構造も簡単にすみ。

ホームセンターや建築機材の店へ行けばほとんどの材料が揃うはずです。

Bの部分に建築用ジャッキを使って締めればゆるむことはまずありませんが、締めすぎに注意を。 Aは溶接したリングにターンバックルとワイヤをかけて引っ張り、倒れ止めを締める方法で、

反対側Bの柱は可動にしておき、ジャッキは要りません。

Aの柱は動いてはいけないので固定します。

画像左のAのほうにターンバックルをシャックルで止めて右のリングにフックをかけるようにする理由は? 船を吊るとき、Bの柱は大きく開いておくか場合によっては地面に倒すので、 Bにターンバックルをシャックルで止めると地面の上に置くことになり、柱を動かすたびにワイヤーとターンバックル一体を 引っ張らなくてはなりません、

Aは動かないのでぶらさげたままで済みます。

柱と土台の枠はCチャンを使いジャッキの柱は丸パイプ、ねじの部分にはグリスをたっぷり塗っておきます。

材料に余裕があって両サイドにジャッキを使えばデッキにあがって倒れ止めを締めることはなくなりセンター出しも適当にできます。

馬の足を丸パイプで組んで、上に広めの鉄板を置くだけ(溶接しないほうがいい)砂袋も載せれば 大きな船でもキールが傷みにくくなり、微妙な高さの調整も簡単です。

50フィートのボートには3つ置いていました。

30フィート以下のヨットは

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図右はジャッキを利用した柱と船体のあいだに傷防止の絨毯などを巻いた角材やフェンダーのお古をはさみます。

左側は同じくジャッキを使いますが、足は3本とも可動にし、船底の丸い部分を受ける四角の板も可動にします。

ジャッキをパイプに挿してくるくる回る構造なので大抵の船型に合わせられますが、

どうしても大きな隙間ができるときには薄い矢を打ちます。

1枚の画像で済ませるため2種類の柱を書いていますが、どちらかに統一して作ってください。 左だと外販の補修や塗装ができて船底整備のときは邪魔になります。

右はそのまったく逆の一長一短になります。

車輪をつけるならジャッキと柱の真下で片側4個は必要になるでしょう。

枠にアイプレートをつければフォークで引っ張れますが、 走行はハーバー内だけにして道路の走行は諦めてください。

最後に、ヨット用の船台を準備するまでもない、

すぐ移動や下架するなど仮置きの場合、

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近くの丈夫な壁や山のノリ面、鉄製の枠など何でも利用しましょう。

建築ジャッキが使えれば一番簡単ですが、角材を使えば加工も楽で頭や体を打ったときジャッキよりはやんわりな衝撃ですみます。

溶接できるならアングルや鉄板の切れ端を立てて。

鉄の枠やコンクリートの段差に角材が引っかかれば、 山の斜面が近ければ真横からつっぱり、ただし落ち止めが必要です。

長めの角材を切らないとまずぴったり合うのはないと思ってください。

で、切る長さは?そこへあてて印はできません。

メジャーで計る?まず寸法は合いません。

どうするかというと、思いっきりアナログですが、

とっても簡単正確に計る方法がひとつ。

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角材をあてたいところへ2本のたるきを長さぴったりにあわせて束ねたとき30cmくらい重なる長さのものを用意。

重なったたるきの端の部分2箇所とも小口に合わせて鉛筆でけがきます。

そして角材にその長さを写すのですが、たるきを持って歩いただけで束ねて計った状態から多少でも動いちゃいます。

動いても計ったときに戻すために鉛筆でけがくのです。しかも2箇所。

なぜ2箇所も?右手で書く人は左手でたるきを握るので向かって左のけがき線を見るより右のほうが自然に見れます。 なら、一箇所だけでええじゃん!!と思われるかもしれません。

どちらか一方が見えればいいだけですが、材料の置き場所や体勢によって一箇所しか見辛いことが多々あり、 2点を合わせれば精度があがり角材の採寸は1本だけではなく、また運んでる最中に落としたりします。

2本目3本目と計っていくと鉛筆の線が増えてきます。

遠く離れたところの線なら迷わないのですが、 近いとあれ?どっちだったっけ?と、なるんです。 

あなたならもういちど計るのを繰り返してもやけをおこさない自信がありますか?

そうならないため、前の墨と区別するため 123abcとか記号を振ったり、自分にだけわかればいいのです。

あと、角材の切り口について、

船底に対して直角にあたる角度じゃないので角度定規も使って ぴったりあわせて切れば矢も使わずきちきちに効いて止まるんじゃなかと思ってやったところ ぜんぜんあきまへん、

長めに切って叩いても跳ね返ってくるだけ、じゃあちょっと短めにして矢をぶちこめば?

これもあきまへん、がっかりするくらいゆるい跳ね返りかたで、割れるくらい矢を叩いてみても効きませんw

小口を直角に切って薄い矢を叩くと、船が向こうに倒れるんじゃないか船底に穴があくんじゃないかというくらい もう角材も縦方向に圧縮されて叩く音も変わりぎちぎちに効いて 

外すときが怖いくらいです。 溶接機が無くても穴をあけてピンやシャックルを挿したり、鋼材の替わりに太い木材を使ったりそれぞれ考慮工夫する余地があると思います。

知識、工法、アイデアは文書や言葉で伝えられます。技能、経験、熟練は自分で行動作業して得るものです。

悪く言うと前者は盗めます、後者は真似できても簡単に盗めるものではないでしょう。

さらに付け加えると、文明が発達して高度な加工や操縦が簡単にできる機械が世の中にあふれかえっても その機械をあつかう人の中には誰もかなわないスペシャリストがいつの時代にも存在します。

F1レーサーがいい例です。