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2012年4月 3日 (火)

その2 テレキャスターコピー自作解説編

自作コピー テレキャスター2号機です

ボディ材はケヤキのニセモノ アッシュに近いかもしれません

センターで継いだ2ピース 接着は軟性のエポキシ使用

以下、長文ですがヨロシク

センターで継いだ2ピース 接着は軟性のエポキシ使用 以下、長文ですがヨロシク 全体像フロン

ト&バックの画像から

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ネックまわりはこのように

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制作から10年以上たつのでネック&ボディは、いい飴色になりつつあります

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ブリッジのサドルは3つのタイプ ラリーカールトンもこのタイプを愛用していましたね ただし、ナットはチューニング安定のため特殊なものに替えていました

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1号機を例に ボディの座繰りと配線用穴あけ位置について

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バックは弦6個とネックをとめる4個の穴あけ 弦を通す穴は、ブリッジを仮止め後、

1弦か6弦の1個だけ穴を貫通させて その穴を基準に残り5個の穴が綺麗に並ぶように墨つけしてからあけます 弦を通す穴は片方から一気に貫通させてはいけません

ブリッジの穴をガイドにして、ボディの厚み半分くらいを表から垂直を確認しながら

慎重にあけて、 裏からも慎重に、表からあけた穴と芯が合うようにあけて

ボディ厚みの中心で穴あけが交われば ドリルを押したり引いたりで 穴のずれを揉んで治します

ですので、正確に測るとボール盤であけたような精度はありませんが

そんな精度も必要ないと思います 6弦がスムーズに通ればいいのでは?

Fender USA のNCルータの加工精度がどれくらいかわかりませんが

人力で手直し、めちばらいが必要なのは、木工の基本です

下図は配線用の穴位置を撮影したものです

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ネックポケットからフロントピックアップを入れる座繰りまで 150mmくらいの長さのキリであけます 

太さは6パイで十分 で、問題はリアピックアップからセレクトレバーなどの座繰りまでの貫通穴あけです

下図を見てください

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リアピックアップ現物のシールドがどこから出ているか 座繰りの穴への収まり具合も確かめて

リアピックアップの根元付近から長穴にざぐったピックアップセレクターに干渉しない位置を

見越して貫通させます ボディ表面に対して斜めに穴あけをするので150mm以上の長さのキリが必要です 安易な方法としてはルータやトリマで浅い溝を切ってもできますが 

分解したときにチープさはぬぐいきれません ブリッジとネック取り付けの穴は4つずつありますが 取り付け位置が一番シビアな穴あけですので

まず、位置を決めたあと タッピングの下穴を1本だけあけて タッピングをしっかりねじ込み締め付けてみます そのときに、大きくずれて留まるようでは、

その穴位置は使用できないので ビスを少しゆるめてブリッジを本来の位置に戻し

残り3つのうち1つの穴をあけなおします

あけるときに、金具の穴のセンターをよく見て 軽く座ぐるようにして ドリルを離し

センターが出ているか確認して作業を進めます もし、

ずれてる場合は センターをずらしたい方向にドリルを傾けて スイッチを握ってぱっと話すようにして 穴のずれを矯正して センターが合ったら 

本格的にタッピングビスの下穴をあけます そしてタッピングビスをしめるといい位置でブリッジなど 金具がとめられるので 残りの下穴も 下穴のセンターをよくみてあけて よくあってる穴からビスをしめて 

大きくずれてしまった下穴のビスを最後にしめつければ 金具がずれて留まることはありません

セレクター部のざぐりだけ深く彫っています 全体を深く彫ると軽量化に結びつきますが、

バックの強度不足、 塗装面の経年変化後の変形につながりやすいのです

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ジャック埋め込み用の穴あけの様子

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ジャックをはめてみて 窮屈でないか、配線はスムーズにできるか確認してから

取り付け用の穴2個をあけてビスをしめてみます ストラップピンはギタースタンドがなくてもまっすぐ安定して立つように2個取り付けています

ビスはある程度長めのものを使っていますが ネック側に打つビスは長さ35mmくらいを使い

ねじ穴がゆるんで締まらなくなったときは長さ40mmを使えば数年はもつでしょう

最悪、45mm50mmの長さのビスも売られてるので 業者に修理依頼しなくても大丈夫です

バカになったビス穴の簡単な修復は マッチ棒や割り箸を削って 接着剤を塗って打ち込み 

乾いてから表面を平らに削ればビスの打ち直しが出来 金具で隠れるので 

見た目も心配ありません

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製作途中では 金具、ネックなどの仮止め および1弦と6弦に糸を張って ネックとボディのずれ、弦高の調整しろの確認をし、不具合調整後 よければ 全部ばらして 

塗装下塗り用にペーパーかけ、サンディングに移ります サンディングは

白木の場合 #240~#320の空研ぎのペーパーで 電動サンダーは買ってきたままの ゴム板ではだめです こまかなでこぼこをゴムが吸収するので 

いつまでも平滑には仕上がりません そこで、2mmくらいのベニアをサンダーの大きさにカットしてゴムのりでサンダーに貼り付け 四角いペーパーを3等分に切って使用します

そうしてサンディングするとこまかなへこみやキズがわかり

ムク材でもかなり削り込まないとキズは消えません 深いへこみを削って治すのは大変なので 

軽くしぼったぞうきんなどで水気をあたえてやって 次の日まで待てばふくらんでくるので 

もう一度サンダーで馴らせば真っ直ぐになります これを 

へこみがわからなくなるまで削り込み 塗装して仕上げた直後はいいのですが 1ヶ月たたないうちに 湿気などで、へこんだ部分が動き 飛び出たりして平滑ではなくなり 表面に艶があればあるほど見苦しいものになります

塗装は下塗りシーラーを塗り乾燥後 サンディングシーラーを4回以上塗り 1昼夜以上経過後 #400の空研ぎペーパーで平滑に削り 木目が埋まっていないときは 

サンディングシーラーを塗って、ぺ-パーがけはまた翌日になります

ペーパーがけが終わり シーラーの艶のある部分がなくなれば 埃をよくとって トップコートを塗って仕上げ 数日乾燥後に #1500の耐水ペーパーであて木をして水研ぎ 細目のコンパウンドをつけてポリッシャーで磨きあげます

仕上がり具合は 斜めから すかしてよく見ます 磨きムラもなくなれば

もう キズなどはご法度なので タオルなどを巻いて 半田付けを終え パーツを組み付けて弦を張り チューニング 音だしをすれば 一応完成です

あとは、ブリッジサドルなどの微調整 フレットすり合わせに出せば万全です

塗装面の保護材はクレポリメイトが安くて簡単綺麗に仕上がり 濡れたようなツヤに仕上がるので超お勧めです