FRP船のブリッジを自作!FRP加工で作る簡単ブリッジ製作法
小型FRP船にブリッジが付くと、見た目だけでなく雨や風を防げるので快適性もアップします。
今回は、木材とFRPを使って比較的手軽に製作できるブリッジの作り方を紹介します。
金属加工設備がなくても作れる方法なので、自作派の方は参考にしてみてください。
ブリッジの基本形状
今回紹介するのは、昔からあるオーソドックスなデザインです。
エンジンボックスは既存のものを利用し、その上にキャンバー(緩やかな丸み)を付けた土台を作り、その上へ窓と屋根を製作します。
窓は
- 左右2枚
- 前方2枚
合計4枚構成です。
窓材には10mm厚のアクリル板がおすすめです。
十分な強度があり、加工もしやすく、チップソーでも簡単に切断できます。
ただし、切断時は切りくずが飛ぶので必ず保護メガネを着用しましょう。
また、屋根は横から見たときに少し前下がりにすると、見た目が引き締まり格好良く仕上がります。
後部には
- 停泊灯
- 両色灯
- GPSアンテナ
などを取り付けられるスペースを確保しておくと実用性も高くなります。
窓枠を作るときのポイント
ブリッジは「口」の字型の単板を組み合わせながら製作していきます。
このとき窓の開口部は、アクリル板の寸法ギリギリではなく、少し余裕を持たせて作るのがポイントです。
最初は四角い形状をイメージしがちですが、実際には屋根へ向かって形状が変化するため、窓上部中央は少し広めにしておいた方が後で調整しやすくなります。
単板の組み立て方法
単板同士は短く切った垂木を使って固定します。
作業手順は
- 垂木を交差させる
- まず1本だけグルーガンで仮固定
- 位置を確認しながらもう1本を取り付ける
- グルーをたっぷり流して固定
という流れです。
また、積層前には継ぎ目の表側へマスキングテープを貼っておくと、FRP樹脂が漏れにくくなり仕上がりもきれいになります。
天井にキャンバーを付ける方法
屋根へ丸みを付ける場合は、単板をRゲージのような形状に切り抜きます。
そのRに合わせながら単板を曲げ、少しずつグルーガンで固定していきます。
何枚か積層することで、きれいなキャンバー形状になります。
窓枠と屋根が完成したら、
- 屋根を仮載せする
- 形状を合わせる
- 窓穴を開ける
- ガラステープで屋根を固定する
という順番で作業するとスムーズです。
アクリル窓の取り付け方法
アクリル板の固定方法は大きく分けて2種類あります。
方法1:ボルト固定
最もシンプルな方法です。
アクリルへボルト穴を開け、
- マスキング
- コーキング
- ボルト締め
で完成します。
方法2:フランジを積層する方法
垂木とグルーガンでアクリル板を面一(つらいち)に固定し、裏側からFRPでフランジを積層します。
硬化後に穴あけを行い、
- コーキング
- ボルト固定
すれば丈夫な窓枠になります。
もう一つの方法として、最初からフランジを一体で積層して作る方法もあります。
12mmベニヤを定盤へ固定し、その上で単板と一緒に積層すると強度も上がり、見た目もきれいになります。
ただし、この方法は窓寸法を正確に出す必要があり、一度間違えると修正が難しいため、初心者には少しハードルが高めです。
船体への取り付け
ブリッジが完成したら船体へ固定します。
FRP部分へ取り付ける場合は、接着面を十分サンディングしてからガラステープで積層しましょう。
木部へ固定する場合は、内部へ垂木を追加し、6mmのタッピングビスでしっかり固定すると安心です。
まとめ
FRP製ブリッジは、一見難しそうに見えますが、木材で骨組みを作りFRPで積層していく方法なら、個人でも十分製作できます。
ポイントは、
- 単板で正確な型を作ること
- 屋根のキャンバーを丁寧に作ること
- 窓寸法には余裕を持たせること
- 積層前の仮組みをしっかり行うこと
このあたりを意識すると、完成度が大きく変わります。
次回は、もし気が向けばフライングブリッジの製作編も紹介するかもしれません。
……とはいえ、あまり期待しないでください(笑)。





